Story
ストーリー
一般人よりも高い才能や、特殊な能力を持ち、世界を守護する役目を担う者――
その名を「ジーニアス」という。
この世界には、そんな彼らを健全に育成するために設立された三つの学園があった。
ニッポン中のジーニアスを集めた学園「私立皐月学園」
世界中からジーニアスを集めた女学園「聖ジュライ学園」
世界を裏側から支える者たちの学園「国立水無月学園」
学園の努力もあって、一般人とジーニアスは共存し、世界は平穏に満ちていた。
そんなある日のこと。
ジーニアスの能力を強化する秘宝「ノア」が発見されたことで、事態が一変する。
「ノアを手にした聖女、世界を統べる世界長となるであろう」
この言い伝えを信じた三学園の学園長は、自分の学園の「会長」こそが相応しいと主張を始めた。
長い長い協議の結果、三つの学園を統合し、そこで開かれる「会長選挙」により、
どの会長が「世界長」に相応しいのかを決めることになる。
統合後の学園の名は「私立葉月学園」。
そこに一人の青年がいた。
この世界を変えるため、世界の全てを手に入れようと望む青年、明智久司朗である。
秘宝を手に入れるべく暗躍を開始した彼は、悪魔「メフィスト」と契約。
その力を持って、会長候補を口説き、籠絡し、そして支配しようとした。
しかし、久司朗は利用しているはずの彼女たちに別の感情を抱くようになってしまう。
その感情とは――
馬鹿な、この俺が恋など!
そう、「恋」である。
焦れば焦るほどドツボにはまる久司朗。
はたして、彼の目的と恋の行方はどうなってしまうのだろうか?
ジーニアス(守護者)
普通の人間では出来ない特殊な能力「ギフト」を生まれつき有する人間。
世界を守護する者、天より才覚を与えられた者という意味を持つ。
ギフトが行使できる期間は、基本的には10代の内だけと言われている。
私立皐月学園
秘宝「ノア」が発見されたニッポンの葉月市にあった学園。
ニッポン中のジーニアスが集められているということ以外は、普通の学園と大きな変わりはない。
生徒たちの雰囲気もごく普通の学園と変わらず、ギフトの強弱も関係がない平和な学園である。
私立葉月学園への統合前までは、学園長の孫娘でもある「葉月翠名」が生徒会長として就任していた。
聖ジュライ学園
ヨーロッパの奥地に存在する女学園。
超お嬢様学園であり、ギフトの強弱よりも身分や家柄、血筋を重視する傾向がある。
私立葉月学園への統合前までは、英国貴族の血を引くウィンザー家の姉妹の姉「サクラ=ウィンザー」が生徒会長として就任していた。
なお、余談ではあるが、貴族なども多数在籍することから、生徒に混じってメイドの姿も見ることが出来る。
国立水無月学園
所属不明の謎に包まれた学園で、ニッポンだけでは無く、世界各国の秘密機関や軍との繋がりがあるとされている。
実はジーニアスの力によって世界を裏から操っていた「組織」の育成の場であり、ギフトの強弱が全てとなっている。
生徒たちは皆一様に軍人の様に規則正しく振る舞い、生真面目である。
私立葉月学園への統合前までは、ギフトの強弱が全ての学園において、1年生にして「時雨里姫乃」が生徒会長に就任していた。
私立葉月学園
秘宝「ノア」を求める三学園を統合し、設立された新設校。
この学園にて開催される「会長選挙」によって、どの学園の生徒会長がノアに相応しいかが決定されることに。
各学園の生徒会長ならびに会長補佐の生徒以外は、この学園の制服を着用し、学園生活を送っている。